「まだ宛名書きしていない書類が山積み…他にも業務はあるのに、手書きだとかなり時間を取られてしまう…」
そんなときは『住所印』の出番です。住所印の詳細は別の記事でも解説していますので割愛しますが、必要な会社情報を一度にポンッと記入できるため、業務効率化につながります。

この記事では、事務作業に役立つ会社住所印の作成手順や選び方について解説しています。
「注文方法がわからない」「どういったものを選べばいいの?」などの疑問がある方は
ぜひ参考にしてください。
初めて買うならコレ!おすすめ会社住所印3選
会社で長く使うモノだからこそ、失敗は禁物。
住所印の価格は商品の種類やサイズによってまちまちですが、たとえ安くても作成時のミスで使えなくなった品にお金を支払うのだけは避けたいものです。
そこで、この項目では初めて購入する方におすすめの会社住所印を3つご紹介します。
いずれの商品もヨコ書き・タテ書きに対応しており、段数を選んだ後、書体・レイアウト見本を参考に情報を入力して送信すれば、後は印面デザイナーが仕上げてくれます。
文字間など細かなところも美しく仕上がるので、ミスが心配な方はショップにおまかせするのが得策です。
高さ調整ダイヤル付きで経済的【アドレス印マーク2】
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アドレス印マーク2は、ゴム面の高さを調整できる”高さ調整ダイヤル”が付いた組み合わせ住所印です。
使用頻度の高い行だけゴム面がすり減って段差が生じても、ダイヤルで高さを他の行と均一にできるため長く使用できます。
住所と会社名の行だけ頻繫に使うなど、組み合わせた状態よりも行ごとで使う機会が多い場合におすすめです。
> アドレス印マーク2 に関する情報はこちら
プッシュボタンで取り外し楽々【プッシュオフ分割印】
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プッシュオフ分割印はその名の通り、ボタンを押すだけで連結部の分割ができる組み合わせ住所印です。
本体横のボタンを押せば簡単に連結を外せるので、ネイルをしていて爪先を傷つけたくない人には特におすすめです。
そのほか、サイズに合わせてボタンのカラーが異なるのも特徴で、会社の事務用品ながらポップな印象を与えてくれます。
> プッシュオフ分割印 に関する情報はこちら
バネ内蔵で印面の高さが揃う【フリーメイトⅡ親子印】
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フリーメイトⅡ親子印は日本で最初に開発された組み合わせゴム印で、指の当たる側面中央部分には本物の木材が使用されています。
全体的にレトロな見た目ですが、内部にはバネが内蔵されており、押印の圧にあわせて印面の高さが自然に揃うという機能が組み込まれています。
木の見た目や触り心地を感じられる組み合わせ住所印を探している方におすすめです。
> フリーメイトⅡ親子印 に関する情報はこちら
オリジナルの会社住所印を作りたい場合
ミスが心配という方は、プロが仕上げる住所印を注文すれば問題ありません。
しかし一方で、会社で使うものだからレイアウトや文字間にこだわりたい、自分で最後まで仕上げたいという方も少なくないと思います。
この項目では、会社住所印の作成手順を説明していますので、こだわって作りたい方はぜひ参考にしてください。
会社住所印の作成手順
①印面の内容を決める
- 会社名
- 代表者名
- 住所
- 電話番号
などをまとめます。
必要であれば、メールアドレスやホームページアドレス、インボイス登録番号なども追加しましょう。
印面の内容が決まったら、数字や漢字に間違いがないかしっかりチェックします。問題なければ、次にレイアウトを決めます。
②文字方向を決める
住所印には、ヨコ型とタテ型があります。必要であれば、メールアドレスやホームページアドレス、インボイス登録番号なども追加しましょう。
領収書や横書きが主体の書類にはヨコ型、長形封筒など縦書きが主体のものにはタテ型というように、用途に合わせて縦横どちらか選びましょう。
文字方向が決まったら、次は印面の種類を決めます。


③印面の種類を決める
印面は、一行ごとに取り外しができる「組み合わせタイプ」と、「印面固定タイプ」があります。
印面内容を変更・追加する可能性がある場合は、組み合わせタイプを選びましょう。
なお、印面固定タイプは、「木台」「アクリル台」「シャチハタ」からスタンプの種類を選べます。
より詳しく知りたい方は、住所印の種類をご参照ください。
④サイズ・レイアウトを決める
印面のサイズは、文字数や文字の大きさによって変わります。
住所が長いので二行にする、氏名の前に役職名を含めるなどの場合は、レイアウトに合わせて最適なサイズを選びましょう。

領収書や取引に用いられる書類に使用する場合は会社名を大きくし、手形・小切手など金融機関に届ける書類に使用する場合は代表者名を大きくするのが一般的です。
⑤書体を決める
住所印に使われる書体は楷書体・明朝体・角ゴシック体・丸ゴシック体が一般的です。
「可読性」「可視性」に気を付けながら、社風にマッチした書体を選びましょう。
・可読性:文字や文章の読みやすさ
・可視性:パッと見たときの認識のしやすさ
書体一覧 | イメージ | 特徴 | 可読性 | 可視性 | |
楷書体 | ![]() |
日本的、伝統的、丁寧、誠実さ、端正 | 明朝体やゴシック体より書き文字に近く、温かみや柔らかさがあります。 | ◎ | 〇 |
---|---|---|---|---|---|
明朝体 | ![]() |
洗練、信頼、上品、知性、繊細 | 読みやすい。太字は力強く、伝統的で権威ある雰囲気になります。 | ◎ | 〇 |
角ゴシック体 | ![]() |
力強さ、男性的、スピード感、現代的、シャープ | インパクトが有り、見やすい。 | 〇 | ◎ |
丸ゴシック体 | ![]() |
優しさ、安らぎ、可愛らしさ、親しみやすさ、ナチュラル | インパクトが有り、見やすい。 丸ゴシック体は角ゴシック体よりソフトな印象を与えます。 | 〇 | ◎ |
住所印の種類と比較表
取引先への送付書類から有価証券まで、会社で住所印を使用する場面は多々あります。
様々な使い道があるからこそ、注文の際は長持ちで使いやすいものを選ぶようにしましょう。
住所印の種類
組み合わせ住所印
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印面タイプ:組み合わせ
スタンプ台:必要
組み合わせ住所印(親子印、分割印とも呼ばれます)は、一行ごとに印面の切り離しができるのが特徴です。
書類に合わせて印面の組み替えを行いたい場合は、組み合わせ住所印一択となります。
木台住所印
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印面タイプ:固定
スタンプ台:必要
木台ゴム印とも呼ばれる、昔ながらのスタンプです。
一番リーズナブルな価格帯のため、使用頻度が少なめ・購入価格を抑えたい場合におすすめです。
アクリル台住所印
-
印面タイプ:固定
スタンプ台:必要
先端のグリップが特徴的なアクリル樹脂製のスタンプです。
丈夫でインキが付着しても拭き取りやすいため、木台住所印のワンランク上に位置する商品といえます。
シャチハタ住所印
-
印面タイプ:固定
スタンプ台:不要
本体にインキが内蔵されているため、スタンプ台不要で押印できます。
インキが薄くなっても内部に補充すれば復活するので、大量の書類に効率よく捺印したい場合におすすめです。
比較表
組み合わせ住所印 | 木台住所印 | アクリル台住所印 | シャチハタ住所印 | |
価格※1(標準サイズ・4段の場合) | 6,160円(税込) | 2,680円(税込) | 3,580円(税込) | 6,890円(税込) |
スタンプ台の要/不要 | 要 | 要 | 要 | 不要 |
行の入れ替え | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
行の追加 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
耐久性※2 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
※1 ハンコヤドットコムでの販売価格です。
※2 使用頻度やお手入れ・保管方法によって異なります。
組み合わせタイプなら、あらゆる用途に対応可能!
印面固定タイプは種類が豊富でリーズナブルな価格から購入できますが、会社情報が変更された際は作り直さなければならないのが最大のデメリットです。
一方で組み合わせタイプは、同じ商品(連結部分の向きも同じ)であれば、後から付け足しや入れ替えが可能なため、長期的かつあらゆる用途に対応できます。
このようなシーンで役立ちます
宛名書きはすべて住所印で済ませたい
-
領収書には会社名・住所・代表者名・電話番号の4段、手形には会社名・住所・代表者名の3段で組み合わせるなど、捺印する書類に合わせて自由に組み替えができます。
書類ごとに住所印を使い分けている
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レイアウトは組み替えで自在に変えられるため、領収書用、送付書類用、手形・小切手用のように個別で使い分ける必要はありません。
一部分だけ会社情報が変わった
-
所在地の移転や事業継承などで代表者が変わった場合も、変更があった部分のみ買い替えれば、他は引き続き使用できるので経済的です。
行の追加があるたびに買い替えている
-
組み合わせ住所印は一行ごとに追加・取り外しが可能なため、例えば急遽インボイス登録番号の行が必要になった場合も後から追加できます。

重要な契約を交わすときや、自筆が求められる書類には住所印を使用できません。
住所印の使用目的は、あくまで作業効率の向上です。
会社の経営に関する重要書類には、自筆または代筆で記入しましょう。
会社住所印を注文する前のチェックリスト
自分で会社住所印を作成するときの手順については、お分かりいただけたかと思います。
この記事を参考に、どんな住所印を作成するのかイメージできたのであれば幸いです。
それではまとめとして、注文前のチェックリストを確認しましょう。
内容に間違いはありませんか?
代表者名の漢字や、郵便番号・番地の数字に間違いがないかチェックしましょう。
使えないものが届いて一から作り直しにならないよう、手元に見本を用意するか、あるいはダブルチェックで十分に確認しましょう。
適切な書体を選んでいますか?
書体はなるべく、企業イメージとマッチしたものを選ぶようにしましょう。
例えば、歴史のある企業ならば毛筆タッチの楷書体、デザイン会社ならば可愛らしい丸ゴシック体という感じです。
企業イメージとマッチしていれば、受け取る相手にも良い印象を与えられます。
特にイメージにこだわらない場合は、可読性に優れた明朝体を選ぶのが無難です。
読みやすいレイアウトになっていますか?
文字が詰め詰めにならないよう、文字間を調整しながら読みやすいレイアウトに仕上げましょう。
どうしても「バランス調整が難しい…」という場合は、専門の印面デザイナーが仕上げてくれる『おまかせ住所印』がおすすめです。
必要のない情報まで盛り込んでいませんか?
住所印は、会社情報を短時間で記入するためのものです。
不必要な情報は加えず、会社名・住所・代表者名・電話/FAX番号など、記名に必要な情報のみで作成しましょう。
会社住所印に関するQ&A
- 個人用の住所印との違いは何ですか?
- 個人用と法人用で、特にこれといった違いはありません。
しいて言えば、個人用の住所印はイラストを入れて可愛くするなど自由度が高いですが、法人用はある程度決められた書体・レイアウトでシンプルに仕上げます。
- 郵便番号は入れた方がいいですか?
- 住所欄は郵便番号の記入場所が違うことが多いので、基本は郵便番号なしで作成することをおすすめします。
なお、付け外しが可能な組み合わせ住所印であれば、住所とは別行で郵便番号の行を作成できます。
- 後からでも行の追加はできますか?
- 印面固定タイプの住所印は不可ですが、組み合わせ住所印であれば行の追加が可能です。
ただし、店によっては同じ商品でも連結部分の向きが異なるケースがありますので、追加の際は手持ちのものと文字の向きが同じか確認してから購入しましょう。
まとめ
一口に住所印と言ってもその種類は様々です。会社での使用を目的とするならば、機能性・耐久性・利便性を重視したうえでベストな1つを選ぶようにしましょう。
株式会社ハンコヤドットコムが運営する『住所印.NET』では、豊富なレイアウトの中から自分でこだわって仕上げることも、おまかせで仕上げることもできます。
どちらの方法を選んでも、必ずや業務効率化につながる逸品が出来上がるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。